透明石鹸の製造方法について

透明石鹸の品質や使用感や効果は、原料や製法によって大きく差が出ます。透明石鹸の製造方法は大きく分けて2種類

  • 枠練り透明石鹸づくりとして一般的な、ゆっくりと時間をかけ熟成する「けん化法」
  • 機械を使って、短時間で大量生産する「中和法」

があります。

けん化法(鹸化法)

伝統的な石鹸製造法です。100%天然油脂と水酸化ナトリウム(※苛性ソーダ)を反応させたり、油脂と水酸化カリウム(苛性カリウム)を反応さて、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムと言われる石鹸素地を作ります。

けん化法によりゆっくりと乾燥・熟成させて作ると、副産物として脂肪酸からうるおい成分である天然のグリセリンがつくり出され、マイルドで高品質な石鹸ができあがります。できあがるまでに時間はかかりますが、洗い上がりはしっとりとして、ツッパリ感がなく、どなたにも安心してお使いいただける石鹸です。また、グリセリンは水分を吸着する性質があり、水分に触れたままにしていると溶けやすくなってしまう特徴がありますが、これはクオリティが高い証拠です。水に溶けにくくしたい場合は、塩析(塩化ナトリウムを加え、純粋な石鹸分だけを取り出す)をして、グリセリンや不純物などを取り除きます。

通常は油脂を釜炊きし、鋳型に流し込み、ゆっくりと乾燥・熟成させるなどの工程で職人が手間と時間をかけてじっくり作ります。これを枠練りと呼びます。

※苛性ソーダや苛性カリウムは、石鹸づくりに欠かせないもので、けん化法の場合は、自然乾燥の段階で成分はほぼなくなりますのでご安心ください。

中和法

中和法は、油脂を高圧分解釜で脂肪酸とグリセリンに分離し、脂肪酸だけをナトリウムで中和して作る方法です。中和法でできる石鹸にはグリセリンは一切含まれないため、洗浄力は高く、お肌の保護力は欠ける特徴があるので、あとでグリセリンや様々な化学添加物を添加して調整するのが一般的です。

機械練りという方法で硬く、見た目もよく、均一された品質の製品がわずか4~5時間という短時間で大量に生産できます。

枠練り法と機械練り法のメリット・デメリット
メリット デメリット
枠練り法
  • うるおい効果のある天然グリセリンを残せる
  • 泡の持ちがよい
  • 美容成分を配合しやすく、オリジナル石鹸をつくりやすい
  • 自然乾燥させながらじっくり熟成される
  • 化学添加物が控えめ、もしくは完全無添加でつくることができる
  • 機械練り法より泡立ちが
  • できあがりまでに時間を要し、大量生産はできない
  • コストが高め
機械練り法
  • 大量生産ができ、コストを抑えられる
  • 短期間でできあがる
  • 泡立ちがよい
  • 合成界面活性剤使用の石鹸であることが多い
  • 様々な化学添加物が配合されている
  • 製作の過程でうるおい効果のある天然グリセリンを除去してしまうことが多い
  • 石鹸素地の割合が多く、美容成分が少なくオリジナリティーを出しづらい

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